地中海学会研究会 RESEARCH MEETING

2019.01.30

研究会のお知らせ(2/23)

テーマ:キケロによる例外的軍隊指揮権付与の正当化
発表者:丸亀 裕司氏
日 時:2月23日(土)午後2時より
会 場:学習院大学 北2号館10階 大会議室
(JR山手線「目白」駅下車 徒歩1分、東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅下車徒歩7分)
参加費:会員は無料、一般は500円

ローマ共和政末期において、一個人が強大な権限を保持することに反対意見が出されながらも、軍事や統治にかかわる問題に対処するために、通常の制度的枠組みを越えた例外的軍隊指揮権の付与が頻々と繰り返された。本報告では、例外的指揮権の付与をめぐってキケロが行った三つの賛成演説の中で、キケロがこれをどのように正当化しているかに注目し、「支配者」(tyrannus)の出現を忌避したローマの共和政が皇帝を戴く帝政へと移行した背景の一端を示したい。